リフォーム・リノベーションコンセプト
リノベーションとは大掛かりなリフォームではなく、根本から考え直し、今後心地よく暮らせる家、20年30年住める家に転換する事を言います。
今ある家をただ単に新しい材料で元に戻すだけでは、満足のいくリフォームにはならないでしょう。
単に住宅設備を取り替えたり、床・内壁・天井の張替え、屋根や外壁の塗り替え等、表面のみをきれいにする化粧直しのリフォームではありません。
堅固な構造は残し、さらに耐震構造を向上させる補強工事を行い、その後、数十年快適に住み継いでゆく為の工事をリノベーションと呼んでいます。
リノベーションとは具体的にー
・耐震改修や劣化対策を行う
・断熱改修で温熱環境を改善する
また、自然素材化や日照、通風の改善、空間デザインの提案などもあります。
(高齢者の方にはヒートショックを防止するため、温熱環境の改善等も重要です)
1. 自然素材のリフォーム・リノベーション
木、土、 紙、タタミなどは調湿機能を持ち、日本の高温多湿の気候に合った材料です。室内の空気汚染がなく、年月を経ると共に味わいを深めてくれます。 工業製品は、完成した当時はきれいですが、年月と共に光沢を失い、色褪せたプラスチックのようになります。
調湿機能、木の暖かさ美しさ、塗壁の陰影ややわらかさを味わえるリフォームを心掛けています。
調湿機能、木の暖かさ美しさ、塗壁の陰影ややわらかさを味わえるリフォームを心掛けています。
2. 内装材について
人が1日に吸う空気の量は、13,000リットルと言われます。床の仕上げ材で、価格を抑えるためにフロアー合板が使われますが、施工する際に接着剤を大量に使用しています。
室内の空気汚染が問題になり、ホルムアルデヒドなどの化学物質の発散量が少ない星印(☆)4個のフォースターを使うことが必要ですが、夏場に室温が上昇したり、床暖房用として使用すると、基準値(0.08ppm以下)をオーバーした値になることが指摘されています。弊社では極力、木の板貼りや左官仕上げの塗り壁の仕様をお勧めしています。
室内の空気汚染が問題になり、ホルムアルデヒドなどの化学物質の発散量が少ない星印(☆)4個のフォースターを使うことが必要ですが、夏場に室温が上昇したり、床暖房用として使用すると、基準値(0.08ppm以下)をオーバーした値になることが指摘されています。弊社では極力、木の板貼りや左官仕上げの塗り壁の仕様をお勧めしています。
3. 大地震が起きた時、いのちを守ってくれる家
日本は地震列島です。今後もM8クラスの大地震が30年~50年の間に4~5回起こると予測され、M7クラスはその数倍以上起こると予測されています。
「私の家の耐震診断をしてください」という依頼も増えていますが、今巨大地震が起きたら、昭和56年4月以前に建築された家は倒壊の危険性があると指摘されています。
リフォーム、リノベーションを行う時こそ耐震診断の絶好の機会だと思います。リフォームと兼ねてするのが効率が良く、診断の費用も安く抑えられます。
施行において耐力壁の強さ、壁の配置、劣化度が最も重要視しなければならない所です。診断は図面を基に床下の基礎・土台の状態や虫害(シロアリ)、床下の湿度、小屋裏では接合部の状態や雨漏り、壁内部の筋交い、配管状況、断熱等を調査します。
施行において耐力壁の強さ、壁の配置、劣化度が最も重要視しなければならない所です。診断は図面を基に床下の基礎・土台の状態や虫害(シロアリ)、床下の湿度、小屋裏では接合部の状態や雨漏り、壁内部の筋交い、配管状況、断熱等を調査します。
4. 冬暖かく夏涼しい家
新築注文住宅は、全ての家を「次世代省エネルギー基準」の1.25倍という断熱仕様でつくり、小さなエネルギーでも冬暖かく夏涼しい家にすることができます。
省エネルギーの家をつくる為には断熱工事が一番のポイントになります。
省エネルギーの家をつくる為には断熱工事が一番のポイントになります。
中古住宅の診断を御依頼いただいて調査する事がありますが、外観や内装も立派に見える家でも、床下、天井、壁内部共に一切断熱材が入っていない家がたくさんあります。
部分的なリフォーム工事でも、必ずしっかりした断熱工事が必要だと思います。できれば、新築同様にすき間なく充填できるセルロースファイバー仕様が理想です。
リノベーション(一棟再生リフォーム)
ー平成28年8月完成(M様邸)ー
中古住宅購入とリノベーションを一括で行った住まいです。
夏は涼しい家にする為にやや大きめの落葉樹を植栽し、夏の木陰をつくり
冬は日差しを取り入れ、新緑や紅葉も楽しめる住まいです。
窓ガラスはリビングの大間口のサッシの他に、
既存の窓ガラスの内側にもう一つ窓をつける内窓施工や、ガラス部分のみペアガラスへ変える施工で経費を一部抑えています。